
- 屋根から雨漏りしている!
- でも少しだけだし、放置していても大丈夫かな?
と、思っていませんか?
雨漏りを放置することには多くのリスクが伴うため、雨漏りに気付いたらできるだけ早く専門業者に相談する必要があります。
今回の記事では、屋根の雨漏りを放置する6つのリスクや、修理費用・修理事例、雨漏りを直した後に再発を防ぐ方法について、詳しく解説します。
屋根の雨漏りを放置すると、修理費用の負担が大きくなる

屋根の雨漏りは放置していても、勝手に改善することはなく、むしろ放置することでどんどん状況は悪化します。
そして雨漏りの状況が悪化すると、修理費用の負担が大きくなってしまいます。
例えば、初期の雨漏りを改善するためなら「部分修理:約20万円」で済むところが、雨漏りを放置して状況が悪化すると、「屋根葺き替え工事:150~220万円」もかかってしまいます(費用は、“一般的な屋根の広さ”を想定しています。)
つまり、「100万円以上は差がつく場合がほとんど」ということです。内装や構造まで傷んでいる場合は、もっと多くの出費が必要になることもあります。
また屋根葺き替えの場合、古い屋根をすべて剥がして新しい屋根を葺く作業になるため、部分修理よりも工期が長くなってしまいます。
費用の面でも工期の面でも、「雨漏り初期のうちに対応しておけばよかった……」という意見が多く聞かれるため、屋根の雨漏りは放置してはいけません。
屋根の雨漏りを放置する6つのリスク

- シミが発生する
- 木材が腐る・金属が錆びる
- カビが発生する
- シロアリが発生する
- 漏電で火災が発生する
- 家の資産価値が下落する
屋根の雨漏りを放置することには、上記のような様々なリスクが伴います。
それぞれのリスクについて、以下で解説します。
1.シミが発生する
屋根の雨漏りの弊害として、初期からよく見られるのは「内壁のシミの発生」です。
雨漏りによるシミは、掃除しても消えることはないため、クロス・天井材を交換する必要が生じます。
シミをそのままにしておくと、部屋の見栄えが悪くなってしまうことは、言うまでもありません。
2.木材が腐る・金属が錆びる
木造住宅の主な構造を担っている木材は、2~3週間濡れっぱなしになると、腐り始めてしまいます。
金属も同様で、濡れている時間に比例するように、錆びていってしまいます。
屋根の構造の中でも、特に重要なのは「野地板」です。
野地板は厚さ9~12mmの木の板のことで、この上に雨水の浸入を防ぐ「防水シート」が張られ、その上から「屋根材」で仕上げています。
もし室内の天井で雨漏りがシミになっている場合は、防水シートの機能が失われており、野地板にまで水が浸み込んでいる状況です。
水分を含んだ野地板はやがて腐って、屋根材を支える力が大幅に弱まってしまいます。
その結果、屋根材が飛ばされる・浮く・めくれるといった、屋根の不具合が起こりやすくなります。
3.カビが発生する
木材に雨が浸みることによって湿気が強まり、カビが発生します。
そして、カビが発生した空間の空気を吸い込むと、アレルギー反応が起こることがあります。
また、カビを餌にするダニが繁殖することもあり、ダニによる健康被害もリスクとなります。
4.シロアリが発生する
シロアリは「湿気が強い木材」を大好物にしているため、雨漏りを放置すると、シロアリが大繁殖してしまうことがあります。
シロアリは「床下」に発生するイメージを持たれている方が多いようですが、実際は「屋根裏」でも発生します。
シロアリが木材を食べると、食べた部分は空洞となり、木材の強度ひいては建物自体の強度が失われます。
5.漏電で火災が発生する
屋根裏には電気コードが配線されており、雨漏りの水が屋根裏の配線付近に浸入することによる漏電で、電気が止まることがあります。
停電だけで済めばまだよいのですが、電気系統のショートにより発火が起きると、火災に繋がり大変危険です。
6.家の資産価値が下落する
ここまでお話してきた、様々なリスク(特に木材・金属の腐食やシロアリ被害)が重なると、建物の強度が低くなり、家の資産価値が大きく下落します。
例えば天井に雨漏りのシミがある場合、ホームインスペクション(住宅診断)によって、築浅の住宅であっても「マイナス」の査定を受ける可能性が生じます。
「雨漏りを隠したまま住宅を売りに出してしまいたい」という話を聞くことがありますが、雨漏りの事実が発覚した場合、損害賠償などを請求されるリスク・契約不適合による取引解消のリスクがあるため、まったくオススメすることはできません。
屋根の雨漏りを放置してはいけないが、応急処置を自分で行うのは危険!

「屋根の雨漏りを放置してはいけない=自分で応急処置をする必要がある」と考える方もいますが、決してそうではありません。
屋根の雨漏りの応急処置方法の1つとして、「自分で屋根の上に上がって、雨漏り推定箇所にブルーシートを掛ける」という方法が挙げられていますが、これを実施することはオススメしません。
屋根の上は大変滑りやすく、慣れていない人が歩くと滑落する危険があるためです。命に関わる大怪我をすることもあります。
よって、「屋根の雨漏りの応急処置も屋根専門業者に依頼する」ことが賢明です。
雨漏りしている時に、室内側を塞いでしまうことはNG
屋根に上がること以外で、雨漏りがある状況でやってはいけないこととしては、室内側を防水テープなどで塞いでしまうことが挙げられます。
とっさにやってしまいがちですが、室内側の雨漏り箇所を塞いでしまうと、建物内の別の箇所に雨水が移動・滞留します。
すると、気が付かないところで建物の柱・金物の腐食が始まり、結果として雨漏りの被害は拡大してしまいます。
屋根の雨漏りの修理方法

屋根の雨漏りを修理する方法は、「部分修理」もしくは「屋根葺き替え」が主です。
「部分修理」について・かかる費用は?
雨漏りが軽度(放置しなかった)であれば、「部分修理」で対応できる場合が多いです。具体的な工事内容は、以下の通りです。
- 屋根材のひび割れの補修
- コーキングの打ち替え
- 屋根材の差し替え
- 軒天の補修・塗装
部分修理にかかる費用は内容によりますが、安ければ「数万円」で、高ければ「約20万円前後」になることが多いです。
「屋根葺き替え」工事について・かかる費用は?
雨漏りを放置して被害が深刻になってしまった場合や、雨漏りが軽度ではあるが屋根の施工から年数が経っている場合などは、「屋根葺き替え」を行います。
屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去して屋根の下地もやり替えて、新しい屋根材を葺く工事のことです。
費用は「150~220万円前後」と高額になりますが、雨漏りによって傷んだ下地からやり替えることができるため、安心できます。
当社『ゼファン』の雨漏り修理の事例
当社『ゼファン』は、これまでに多くの雨漏り修理(部分修理・屋根葺き替え)を行ってきました。いくつかの事例を、下記で紹介します。
1.屋根の部分修理(笠木板金工事) 15万円 兵庫県尼崎市

- 地域:兵庫県尼崎市
- 費用:15万円(税込)
- 工期:1日
兵庫県尼崎市で雨漏りの解決のために、部分修理を行いました。
修理の対象は「笠木」です。笠木とは、パラペット(低い手すり壁)の最上部の仕上げ材のことで、笠木が金属製である場合は「笠木板金」と呼びます。
当社は板金工事業から始まった会社なので、板金加工および施工も、問題なく行うことができます。
<事例を詳しく見る>
⇒ 兵庫県 尼崎市 笠木板金工事(雨漏り補修)
2.屋根の葺き替え工事 215万円 大阪市淀川区

- 地域:大阪市淀川区
- 費用:215万円(税込)
- 面積:78㎡
- 屋根の形:切妻+箱谷
- 工期:1週間
大阪市淀川区にお住まいのお客さまより、「瓦屋根から雨漏りしているので見積もりをお願いしたい」とお問い合わせを頂きました。
雨漏りの確認をしたところ、箱谷部分からかなりの雨漏りが発生していることが判明しました。
これから長く住まれることを考慮し、『ルーガ鉄平』での葺き替え工事を提案しました。
『ルーガ鉄平』とは、ケイミュー(KMEW)が製造する、自然石風の重厚感と高級感を演出する軽量セメント瓦のことです。
<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪市淀川区 屋根葺き替え工事(ルーガ鉄平)
3.屋根の葺き替え工事 92万円 大阪市西区

- 地域:大阪市西区
- 費用:92万円(税込)
- 面積:54㎡
- 屋根の形:切妻
- 工期:4日間
大阪市西区にお住まいのお客さまより、「雨漏りがする」とお問い合わせをいただきました。
現地調査したところ、瓦の割れ・ズレが多数あることや、両サイドの壁際取り合い部から雨水の浸入があることが確認できました。
補修箇所が多すぎるため、全面葺き替えを提案しました。採用したのは『スーパーガルテクト』です。
『スーパーガルテクト』は高耐久かつ軽量で、コストパフォーマンスにも優れます。
<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪市西区 和瓦からスーパーガルテクトへ 屋根葺き替え工事
屋根の雨漏りの再発を防ぐ方法

屋根の雨漏りの再発を防ぐためには、屋根の定期点検を受けることが有効です。
5~10年に1度、心配であれば3~5年に1度は、屋根の専門業者に依頼して屋根の状況を見てもらうことをオススメします。
定期点検によって、雨漏りに繋がる前の屋根の劣化(ひび割れなど)を早期発見し、速やかに修理を依頼することができれば、突然の雨漏りに困るリスクは大幅に減らせます。
先述の年数の目安とは関係なく、台風や地震の後は、臨時で屋根の点検を受けることもオススメです。
まとめ
以上、屋根の雨漏りを放置する6つのリスクや、修理費用・修理事例、雨漏りを直した後に再発を防ぐ方法について、詳しく解説しました。
- シミが発生する
- 木材が腐る・金属が錆びる
- カビが発生する
- シロアリが発生する
- 漏電で火災が発生する
- 家の資産価値が下落する
上記のように、金銭面でも健康面でも様々なリスクが伴うため、屋根の雨漏りは早急に解決することが望ましいです。
屋根に何かしらの応急処置を自分で行うことは危険なので、「“とりあえず”雨漏りを何とかしたい」という場合であっても、焦らず屋根の専門業者に連絡するようにしましょう。













