他社の安い見積書を見ると、足場設置費用がないケースを見受けられます。
実際に複数社でお見積もりをされているお客様にも「足場組まなければ安くなると聞きました」というお声も聞きます。
しかし高さ2m以上の屋根の上で作業をする際は足場の設置が労働安全衛生法で義務付けられています。
万が一瓦や道具が落ちた時に足場がなければ通行人にあたったら大怪我やトラブルの元になります。
また冬場は霜や雪で屋根の上が滑りやすくなっており、現場になれた職人でも転びかけることもあり、足場が無ければ人命に関わる大事故に繋がります。足場が設置されていなかった場合は、従業員が怪我をしても保険が適応されません。足場を設置せず費用をおさえる業者は従業員の命やお客様のトラブルについて考えていません。例え費用が安くなったとしても、そのような業者に大切な家の屋根修理を任せることは避けましょう。

業者に屋根工事を依頼する際には、その業者の施工事例や口コミ情報などをしっかりと確認しておきましょう。そもそも、葺き替えやカバー工事、再塗装などの屋根工事は、10年程度に1度の頻度で行うものですので、ほとんどの方が工事の費用相場すら分からないのが普通です。つまり、業者から提案された工事内容や費用が本当に妥当なものなのか、自分だけでは判断できない人の方が多いのです。したがって、まずはインターネットなどでその業者の評判を調べてみて、「信頼できる業者なのか？」を確認すべきでしょう。また、一社だけの見積りで決めるのではなく、必ず複数の業者から相見積もりを取り、比較検討しましょう。

さまざまなSNSなどが登場した現在では、インターネットで「社名 評判」「社名 口コミ」などと検索するだけで、その業者の評判を調べることが可能です。もちろん、施主と業者の相性が根本的に合わない場合もありますので、悪い口コミが1つあるだけで信頼できない業者とは言いません。しかし、多くの悪評が書き込まれている業者は注意が必要です。基本的に悪評の割合が多い業者とは契約しない方が良いでしょう。どちらにせよ、業者選定の際は、複数の業者から見積もりを貰い比較検討するようにしましょう。

住宅リフォーム業界は、そもそもトラブルが多い業界として有名です。実際に、国民生活センターには、毎年数万件単位の相談があると言われています。インターネットなどで少し検索してみただけでも、「契約外の費用を後から請求された…」「他の業者よりも倍以上高い費用だった…」などと言う口コミを見かけることも少なくありません。また、自社施工と謳っておきながら現場に来た人の作業着には別会社の名前が書かれている…なんてことも珍しくないのです。こういった屋根工事の悪評は、消費者自身の無知も原因の一つですので、自分でも屋根についてしっかりと調べたうえで業者選定を行うのが大切です。