
「瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えたい!」と思った時、まず気になるのは「費用」のことではないでしょうか。
詳しくは後述しますが、瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え費用は「120~225万円」が目安で、屋根の広さ・状況によって大きく異なります。
今回の記事では、瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え費用のほか、瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えるメリット・デメリット、実際の施工事例、今後のメンテナンスについても紹介します。
瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替える費用

平均的な一戸建ての屋根の広さ(50~100㎡)の場合で、瓦からガルバリウム鋼板に葺き替える費用は、120~225万円が目安です。
項目 | 小計 |
既存瓦屋根の解体・撤去費用 | 25~50万円 |
野地板の増し張り費用 | 15~30万円 |
防水シートの設置費用 | 8~16万円 |
新規ガルバリウム鋼板の設置費用 | 40~80万円 |
役物板金(棟・ケラバなど)の設置費用 | 10~20万円 |
足場代 | 10~25万円 |
諸経費 | 5~9万円 |
合計 | 113~230万円 |
屋根の状況によって、葺き替え費用は大きく変わります。
例えば瓦の葺き方には、大量の土を使う「湿式」と、土を使わない「乾式」があります。西日本では、「湿式」の屋根が比較的多く見られます。
「湿式」の場合、土を取り除いて処分する費用と、土と瓦の重みで歪んだ屋根の下地を整える工事費用(下地調整費用)が発生するため、費用は高額になりがちです。
また、瓦屋根にアスベストが含有されている場合も、特殊な作業・処分を行う必要があるため、やはり費用は高額になります。
瓦屋根からスーパーガルテクトに葺き替えた事例
ガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加して、さらに耐久性を上げた屋根材が「エスジーエル鋼板」です。
この「エスジーエル鋼板」でできた屋根材が、『スーパーガルテクト』です。
以下では当社『ゼファン』が、瓦から『スーパーガルテクト』への葺き替えを行った事例を3つ紹介します。
【1】総額290万円で瓦から『スーパーガルテクト』への屋根葺き替え・外壁塗装を行った事例

- 工事概要:屋根葺き替え工事(スーパーガルテクト)・雨樋交換工事・外壁塗装工事
- 施工費用:総額290万円(税込)
- 施工面積:約69㎡
- 屋根の形:棟違い屋根
- 工期 :28日間
大阪府八尾市で、瓦から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事や、外壁塗装工事などを行いました。
お客さまは、「屋根・外壁の経年劣化や、瓦屋根の耐震性について心配」と仰っていました。
「耐震性を重視したい」とのことで、軽量屋根材である『スーパーガルテクト』を提案させていただきました。
『スーパーガルテクト』には、以下のようなメリットがあります。
- 軽いので、家の構造への負担が少ない
- 耐久性が高い
- 断熱効果が高い
- 火に強い
- 風に強い
- 屋根内部に雨水が入り込みにくい
- 屋根材の裏側まで錆びにくい
- 遮熱性が高い
- 釘打ち部に雨水が入り込みにくい
- 供給が安定している
<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪府 八尾市 屋根の葺き替え(瓦からスーパーガルテクトへ)・雨樋交換・外壁塗装工事
【2】総額82万円で瓦から『スーパーガルテクト』への屋根葺き替えを行った事例

- 工事概要:屋根葺き替え工事(スーパーガルテクト)
- 施工費用:総額82万円(税込)
- 施工面積:約32㎡
- 屋根の形:切妻
- 工期 :2日間
大阪市淀川区で、瓦から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事を行いました。
お客さまは、瓦屋根から雨漏りしていることでお悩みでした。
「新しい屋根材には軽量なものを」と希望されましたので、『スーパーガルテクト』を提案させていただきました。
(お隣の住宅と屋根が繋がっていましたので、部分葺き替えという形になりました。)
隣の屋根の取り合いから雨漏りしないように、下地からしっかり施工しました。
<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪市 淀川区 屋根葺き替え工事(スーパーガルテクト)
【3】総額116万円で瓦から『スーパーガルテクト』への屋根葺き替えを行った事例

- 工事概要:屋根葺き替え工事(スーパーガルテクト)
- 施工費用:総額116万円(税込)
- 施工面積:約44㎡
- 屋根の形:切妻
- 工期 :7日間
大阪府守口市で、瓦から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事を行いました。
「瓦屋根の一部破損部分から雨漏りがある」とのことで、お問合せをいただきました。
お客さまは今後の耐震性を重視されていたため、軽量屋根の『スーパーガルテクト』を提案させていただきました。
雨予報が多い週でしたので、先に一部破損箇所を補修してから、工事までの雨漏りをしのぎました。
また、住宅がかなり近い距離で隣接していたため、隣のお客さまへのご迷惑が最小限で済むように、多くの人員を入れて、数日で工事を終わらせました。
<事例を詳しく見る>
⇒ 守口市 屋根葺き替え工事【スーパーガルテクト】
瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えるメリット

- 屋根の軽量化と耐震性能の向上が期待できる
- 瓦屋根よりもガルバリウム鋼板の方が施工できる屋根業者が多い
上記は、瓦からガルバリウム鋼板に葺き替える、2つのメリットです。
それぞれのメリットについて、以下で解説します。
【1】屋根の軽量化と耐震性能の向上が期待できる
ガルバリウム鋼板は、屋根材の中でも非常に軽量で、瓦と比較して「約8分の1」程度の重さしかありません。
そのため地震の影響を受けにくく、防災性に優れているといえます。
【2】瓦屋根よりもガルバリウム鋼板の方が施工できる屋根業者が多い
実は、屋根業者の中でも、瓦工事ができる職人は少ないです。
いっぽうガルバリウム鋼板は、多くの屋根業者が扱うことができるため、災害時や急いで工事を行いたい時でも、業者が見つかりやすく安心です。
また、瓦工事は職人が少ないせいか、工事費用が高くなる傾向があります。
瓦工事と比較すると、ガルバリウム鋼板の工事のほうが、安く済むことが多いです。
瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えるデメリット
- 瓦と比較すると、耐用年数が少し短い
- 遮音性や断熱性が低くなる
上記は、瓦からガルバリウム鋼板に葺き替える、2つのデメリットです。
それぞれのデメリットについて、以下で解説します。
【1】瓦と比較すると、耐用年数が少し短い
瓦屋根は非常に耐用年数が長い屋根材で、40~100年以上もつといわれています。
いっぽう、ガルバリウム鋼板も耐用年数が長めで、約30年以上はもつのですが、瓦と比較すると少し短いです。
【2】屋根の遮音性や断熱性が低くなる
ガルバリウム鋼板は金属ですので、音を反響しやすく・熱を伝えやすい性質を持っています。
つまり瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えることで、遮音性や断熱性が低くなることが懸念されます。
上記の懸念を防ぐ方法は、「ガルバリウム鋼板の表面に加工がしてある屋根材」や「断熱材が充填してある屋根材」を選ぶことです。
ただ上記の屋根材は、加工されていないガルバリウム鋼板よりも、値段が上がってしまいますので、注意が必要です。
ガルバリウム鋼板屋根の今後のメンテナンス

ガルバリウム鋼板に葺き替えた後は、「15年を目安」に専門業者に点検を依頼し、傷・サビが広がる前に「塗装」を依頼すると、屋根が長持ちします。
ただし、塗装を繰り返しても、下地やルーフィングの経年劣化は防ぐことができないので、「20年を目安」に改めて「屋根葺き替え」、あるいは「屋根カバー工事」を行うことを検討しましょう。
日常的に自分でできるメンテナンスとしては、3ヶ月~1年に1回くらいの頻度で、下から屋根に向かってホースで水をかけて、汚れを落とす方法が一般的です。高圧洗浄機を使う必要はありません。
なお、屋根の上に上がって作業することは非常に危険なので、絶対におやめください。
屋根の葺き替え業者を選ぶコツ

最後に、屋根の工事業者を選ぶときのコツを、2つご紹介します。
【1】信頼できる屋根業者を選ぶ
もしも、実施した屋根葺き替え工事に不備があった場合、屋根の耐用年数が短くなる場合があるため、腕がたしかで信頼できる業者を選ぶことが大切です。
検討している業者のWebサイトは必ず見て、屋根の葺き替え工事の施工実績が豊富にあるかどうかを、確認しましょう。実績数が豊富で、詳しい事例が載っている業者は、信頼度が高いです。
ある程度大きな業者であれば、口コミの数も多いと思われるので、どんな口コミが寄せられているのか、チェックしましょう。不安な口コミが多い業者は、避けたほうが無難です。
【2】相見積もりで費用を比較する
屋根の葺き替え工事に限らず、大きなリフォームは相場を把握することが大切です。
工事の金額は安すぎてもいけません(手抜き工事をされるおそれあり)し、高すぎるのもいけません。
相場から離れすぎていない価格かつ、見積もりの項目が分かりやすい(曖昧なところがない)業者に、工事を依頼することをオススメします。
<参考コラム>
⇒ 失敗しない屋根工事の相見積もり!見積もり業者を選ぶ基準や手順について解説
まとめ
以上、瓦からガルバリウム鋼板に葺き替える費用や、メリット・デメリット、実際の施工事例、今後のメンテナンスなどについて、詳しくお伝えしました。
瓦からガルバリウム鋼板に葺き替える費用は、120~225万円が目安です。
3社程度から相見積もりを取って、相場から離れすぎていないかつ、見積もり内容が明確な業者を選びましょう。
⇒ 大阪などで瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替え工事を行うなら、実績豊富な『ゼファン』にお任せください。
