
今回の記事は、奈良県橿原市で行った和瓦から『ルーガ雅』への屋根葺き替え工事(+外壁工事など)について、詳しく紹介していきます。
屋根葺き替え工事に採用した『ルーガ雅』は、和瓦の半分程度の重量しかなく、屋根の軽量化に適した屋根材です。
事例と併せて屋根の軽量化のメリットについてもお伝えしますので、「地震に強い家にしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
奈良県橿原市で行った和瓦から『ルーガ雅』への屋根葺き替え工事

奈良県橿原市で、『ルーガ雅』への屋根葺き替え工事・雨樋工事・外壁工事・外壁塗装工事を行いました。
屋根が幾重にも連なっていることや、305㎡の大きな屋根面積が特徴です。

お客さまからは、「地震対策のために屋根を軽くしたい」とお問い合わせをいただきました。
瓦に経年劣化は見られるものの、現状雨漏りはなく、大きく破損している箇所もありませんでした。

既存の瓦の解体と、土の撤去を行っている様子です。
作業のポイントは、瓦や土が落ちないように、軒先の瓦は最後に撤去することです。
その他、土や砂の取り残しがないように綺麗に掃除したり、木下地の腐食がないか確認したりしました。

土などを綺麗に掃除している様子です。

2×1木下地を既存の野地板に張り、不陸調整をしている様子です。
不陸調整とは、屋根の表面に生じた凹凸や傾きを、平滑にするための作業です。
このように下地をきれいに整えずに葺き替えを行うと、仕上がりにもひずみが生まれてしまいます。

構造用合板(12mm)を施工している様子です。

ルーフィング施工完了後の様子です。
ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。雨水を屋根内(屋根裏)に入れないように、屋根の二次防水として機能します。
役物(ケラバ捨て水切り・L型軒先水切り)も施工済みです。
水切りも、雨水を屋根内(屋根裏)に入れないようにするための物です。

『ルーガ雅』を1枚ずつ、釘で固定していきます。
今回、屋根の葺き替え工事に『ルーガ雅』を採用した理由は、
- 屋根を軽量化したいから
- 家の造りが和風で既存のイメージを壊したくなかったから
- 期待耐候年数が「30年」と高耐候だから
- 衝撃に強いから
です。

既存の外壁材を撤去した様子です。
外壁材が浮いている箇所がいくつかあったために、2面のみ貼り替え工事を行うことになりました。
カバー工事ではなく貼り替え工事にした理由は、屋根と同様に軽量化を図るためです。

透湿防水シートの施工と、木下地の施工(不陸調整)を終えた様子です。

『モエンパネル』を施工し、弾性パテを塗布した後の様子です。
『モエンパネル』とは、耐久性・寸法安定性・防耐火性に優れた外壁材のことです。
この後、吹き付け・塗装を行います。

外壁の仕上げ材『超低汚染リファイン1000Si-IR』は、塗膜が緻密なので隙間に汚染物質が入り込みにくく、親水性(水になじみやすい性質)も高いという特長があります。
壁面に汚れが付着しても雨水と一緒に洗い流し、長く美観を維持できます。

以上の工程をもって、工事は完了です。
お客さまからは、次のようなお言葉をいただきました。
- こちらの質問に対する回答スピードがとても速く、自らのスキルで回答しているのが分かる
- 現場最前線とバックオフィスの連携が素晴らしい
- 複数のリフォームを経験してきたが、これほど素晴らしいチームが担当してくれたのは初めてで、とても幸せな気持ちにしてくれた
<解説した事例はコチラ>
⇒ 奈良県 橿原市 屋根葺き替え工事(ルーガ雅)・雨樋工事・外壁工事・外壁塗装工事
『ルーガ』で屋根を軽量化する3つのメリット
通常の和瓦を『ルーガ』で葺き替えると、屋根を軽量化することができます。
(『ルーガ』は、和瓦の半分程度の重量かつ、耐久性がとても高いという特長があります。)
- 耐震性が上がる
- 屋根材の落下による被害を防げる
- 工期が短い
屋根を軽量化することには、上記3つのメリットがあります。
【1】耐震性が上がる
屋根を軽量化する大きなメリットの1つは、家の耐震性が上がることです。
基本的には建物の総重量が重いほど、建物の構造に負荷がかかるため、総重量が軽い建物に比べ耐震性が低くなります。
そのため、重たい屋根を軽くすることができれば、耐震性の向上が期待できます。
また耐震性を高めるためには、建物の重心を下げることも有効です。
屋根は建物の中でも高い部分にありますが、これをなるべく軽いものに変更することで、建物全体の重心を低くすることができます。
屋根の軽量化によって、建物の総重量を減らすだけでなく、建物全体の重心も低くすることができます。
【2】屋根材の落下による被害を防げる
屋根材が軽くても、落下の被害を100%防ぐことは難しいですが、軽い屋根にしているほうが落下時のリスクは低くなります。
地震・台風などで重い屋根材が落下した場合、下に人がいたら、当たって大怪我をしてしまう(させてしまう)リスクがあります。
万が一の被害を防ぐためにも、軽い屋根を選択しておくメリットは大きいです。
重い屋根の代表といえば瓦ですが、瓦は落ちた時に割れて飛散するリスクが高く、大地震の際に足場を荒らしてしまうケースが考えられます(靴を履けない場合に、裸足で逃げ出すことが難しくなる)。
「地震が起きた時に逃げ道を塞がない」という意味でも、屋根の軽量化は有効です。
【3】工期が短い
重たい屋根材は運びにくく動かしにくいため、工期が長くかかってしまいがちです。
いっぽう軽い屋根材は、スムーズに運んで作業することができ、工期を短くできます。
工期を短くできるということは、コストを抑えられるということなので、大きなメリットです。
浮いたお金を、他の耐震工事や地震対策に活かすこともできるでしょう。
<関連コラム>
⇒ 「耐震」と「屋根」の関係性は?屋根の軽量化は有効!葺き替えで屋根を軽くしよう
まとめ
以上、奈良県橿原市で行った『ルーガ雅』への屋根葺き替え事例の詳細と、『ルーガ』などによって屋根を軽量化することのメリットについて、お伝えしました。
奈良県橿原市にお住まいの方で、「地震に強い家にしたい」とお考えの方は、ぜひ当社『ゼファン』にて『ルーガ雅』への屋根葺き替え工事をご検討ください。
⇒ 奈良県橿原市などで『ルーガ雅』への葺き替え工事を行うなら、実績豊富な『ゼファン』にお任せください。
