こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、一般住宅ではなく、工場などの大規模施設で発生する雨漏りについてご紹介していきたいと思います。工場などの製造現場で雨漏りが発生した場合、作業に直接的な被害が生じなければ、その対処を後回しにしてしまいがちです。しかし実は、そういった対応が事業を根本から揺るがす事態にまで発展してしまう恐れがあるのです。
もちろん、一般住宅などでも、雨漏りは非常に大きなリスクとなってしまいますが、顧客の大切な商品の製造や保管を行っている工場などでは、雨漏りによる被害額も非常に大きなものになってしまう場合があるのです。例えば、大切な製品が雨漏りによって水浸しになってしまうと、それまでの苦労が水の泡になるだけでなく、納期遅れなどで企業の信用すら失ってしまう事態に発展してしまいます。さらに、高額な製造設備が雨漏りで故障した場合、それだけで数千万円単位の被害に発展してしまう恐れがあるのです。
したがって、人が生活するわけではない工場であっても、雨漏りを発見した時にはできるだけ早く対処するのがオススメです。この記事では、工場における雨漏りはどのようなリスクがあるのかや、どういった事が原因で雨漏りしてしまうのかといった事をご紹介していきます。
工場の雨漏りを放置するリスク
工場の雨漏りについては、そこに住んでいる人間がいるわけではありませんし、事業活動に支障がない場所であれば雨漏りを放置してしまう…なんて対応も少なくありません。しかし、工場などの製造施設には、顧客の大切な製品や、高額な製造設備などがありますので、雨漏りを放置してしまうと、大きな損害につながってしまう危険があります。
ここでは、工場などで発生した雨漏りに関して、どのような危険やリスクがあるのかを簡単にご紹介しておきます。
RISK1顧客の製品が濡れてしまう…
工場の雨漏り被害の代表といえば、せっかく製造した製品が雨水で濡れてしまいダメになってしまう…というものです。どのような製品だとしても、雨漏りの水に濡れてしまえば、商品価値がなくなってしまい、出荷できずに大きな損失になってしまいます。
雨漏りが広がってしまい、製品に水が届くようになったとしても、在庫が積み重なっていればすぐに移動させるのも難しいですし、雨が降っているのであれば外に移動させることもできません。したがって、どんどん製品がダメになっていくのを指をくわえてみているしかない…なんて状況になってしまい、金額だけでなく精神的なダメージも非常に大きいです。
さらに、顧客の大切な製品を施設の不備でダメにしてしまう会社…などという悪評なども立ち、企業の信用すら失ってしまうことも考えられます。
RISK2製造設備の故障…
工場などで使用する製造設備は、非常に精密な機械も多く、雨漏りで濡れてしまうことで使い物にならなくなってしまう…なんてことが考えられます。当然、非常に高額な設備となるでしょうし、これらの設備の故障は非常に大きな損害につながります。
さらに、製造設備は、工場の稼働に欠かせないものですので、これらが故障することで、製造ライン自体が停止して、予定の納期が守れなくなってしまう…なんてリスクも考えておかなければいけません。工場などで使用する設備に関しては、非常に重量があり、床面に固定されていることがほとんどですので、雨漏りに気付いたとしてもすぐに移動することも難しいので注意しましょう。
RISK3漏電による火災や感電事故…
雨漏りは、施設内で漏電を引き起こしてしまうこともあります。特に、漏電の原因がつかめなければ、何度も電気が遮断されてしまい、製造ラインがスムーズに動かせず、納期が遅れてしまう…といった事業活動のリスクが考えられます。
また、従業員が漏電箇所に触れてしまうことで、感電事故が発生してしまう恐れもあるでしょう。特に工場の電圧は家庭用とは異なるため、従業員にとって非常に危険なことだと認識しておいた方が良いです。他にも、一般家庭でもよくある、漏電による火災のリスクも生じてしまいます。
工場屋根のよくある雨漏り原因とは?
それでは、工場屋根で発生する雨漏りについて、どのような原因で雨漏りが発生しているのかということもご紹介しておきましょう。工場の屋根に関しては、一般住宅とは異なり、以下のようなタイプの屋根が主流です。
- 折板(せっぱん)屋根
折板屋根は、折り曲げた鋼板を使った屋根で、現在では工場屋根材の主流素材となっています。元来丈夫な鋼板を折り曲げて利用することで、さらに強い強度を実現しています。欠点としては、金属ですのでサビに弱く、定期的な塗装工事が必要になることです。また、ボルトが露出するタイプは雨漏りにつながりやすいです。他にも、断熱性や防音性が不足しているため、必要な場合は別途断熱・防音工事が必要です。 - 波形スレート
古くから工場や倉庫の屋根に利用されている屋根材です。セメントと繊維で造られたスレートを波打ち形に成形した屋根材です。安価で施工がしやすいという特徴から、工場など空間規模が大きな建物に良く採用されます。波型スレートは、耐火性・防音性に優れているというメリットがあるのですが、経年劣化で割れが生じてしまうなど、雨漏り被害が多い点が欠点です。
それでは以下で、工場屋根の代表的な雨漏り原因をご紹介しておきましょう。
CASE1ボルト穴の緩みや錆
屋根材を固定するボルトが緩んで隙間が生じたり、波型ストレートのボルト周辺が割れてしまう…などという原因で雨漏りが発生する場合があります。また折半屋根では、ボルトからもらいサビが生じてしまい、屋根材が腐食して雨漏りが発生することもあります。
ボルトが露出しているタイプの屋根であれば、定期的にボルト周辺の点検を行いましょう。
CASE2屋根上設備の雨仕舞の不具合
工場などの屋根には、排気用の換気扇が設置されている場合が多いです。この換気設備に関して、ジョイント部分の板金の劣化や継ぎ目の開きなどが原因となり雨漏りが発生する場合があります。
屋根というものは、常に紫外線や風雨にさらされ続けていますので、板金であればまだしも、コーキングなどで雨仕舞されている部分は、経年劣化でひび割れなどをおこしてしまい隙間ができてしまう恐れがあります。雨漏りさせないためにも、定期的に専門業者に点検してもらい、必要なメンテナンスを行いましょう。
CASE3屋根材の経年劣化
波型スレートを屋根材として採用している場合、表面の塗膜が剥がれて屋根材が一気に劣化してしまい、ひび割れなどが多発し雨漏りが発生する…なんてことも多いです。
特に築年数が経過した波型スレートの場合、表面にコケのような物が生えてしまい、ひび割れが隠されて損傷の発見が遅れてしまう…ということが多いです。定期的な再塗装工事は絶対に欠かさないようにしましょう。
CASE4台風や地震など自然災害で変形
一般住宅と同じく、台風や地震などの影響で屋根材が変形してしまい、雨漏りにつながるということも多いです。特に、一般住宅よりも屋根の位置が高い工場などでは、下から屋根の状態を確認することができず、災害による小さな損傷に気付くのが遅れてしまう…ということが非常に多いです。
ほとんどの場合、雨漏りが始まってから初めて損傷に気付いた…なんてことになっています。地震や台風など、建物に大きな負担を与える災害があった後には、目に見える被害が生じていない場合でも、専門業者による点検をオススメします。
まとめ
今回は、工場などで発生する雨漏りについて、そのリスクやどのようなことが原因で雨漏りが発生するのかについてご紹介してきました。一般住宅であっても、雨漏りの発生は非常に困ってしまうものですが、工場などのように、顧客の大切な製品を保管している、高額な設備を導入しているといった施設であれば、雨漏りによる被害がとんでもない額にまでなってしまうリスクがあるのです。
特に工場などは、人が常にいる施設ではありませんので、作業に支障がない場合、対処を後回しにしてしまう…という会社が少なくありません。しかし、一か所で雨漏りが発生したということは、屋根のその他の部分も劣化が進行しているという証拠ですので、何の対処もせずに放置してしまった場合、どんどん雨漏りが拡大してしまい、気付いたときには手遅れになってしまう…なんてことも考えられるのです。雨漏りは、建物内に水が侵入している証拠ですので、放置すればそれだけ関係のない場所にまで被害を拡大させてしまうリスクがあるということを認識しておきましょう。
また、工場の屋根は、定期的な点検・メンテナンスをしてあげることで、雨漏りが発生する前に対処することができるようになります。工場での雨漏りは、企業の信用まで失ってしまう危険がありますので、雨漏りを発生させないためには?という視点を持っておくことが最も大切だと考えておきましょう。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
大阪・神戸の雨漏り修理 詳細はこちらから
屋根修理のプロ、ゼファンのHPはこちらから
屋根修理・雨漏り修理 施工事例一覧
雨漏りの原因はさまざま…原因別の修理費用相場をご紹介します!
雨漏りは早期発見・早期修理が鉄則!雨漏りを疑った方が良い症状をご紹介します!