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2025.07.04

屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説

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屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説

屋根リフォームの方法の1つに、「カバー工法」があります。

屋根のカバー工法は、「既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる工法」のことで、屋根葺き替え工事と比べ、工事費用や工事期間を抑えられるなどのメリットがあります。

しかし、すべての屋根でカバー工法が採用できるわけではありません。

瓦屋根や劣化の深刻な屋根では、カバー工法は採用できないことに注意が必要です。

今回の記事では、「屋根のカバー工法とは何?」と思っている方のために、

  • カバー工法の特徴
  • カバー工法のメリット
  • カバー工法のデメリット
  • カバー工法の施工事例
  • 「葺き替え工法」との違い

など、基本的な情報をお伝えします。

屋根のカバー工法とは?(工事の特徴)

屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説

先にも述べたように、屋根のカバー工法とは、「既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる工法」のことです。

「葺き替え工法」のように、古い屋根を剥がして処分する手間と費用がかからないため、工事費用・工事期間を抑えることができます。

屋根のカバー工法は、既存の屋根が

  • スレート屋根
  • 金属屋根
  • アスファルトシングル屋根

の場合に、採用できます。

逆に、既存の屋根が瓦屋根の場合は、採用できません。

また、屋根材の経年劣化が激しい場合や、屋根の下地まで傷んでいる場合も、屋根のカバー工法を採用することはできません。

カバー工法の可否屋根のイメージ
スレート屋根スレート屋根
金属屋根金属屋根
アスファルトシングル屋根アスファルトシングル
瓦屋根×瓦屋根
劣化が激しい場合×劣化した屋根

一般住宅においては、下の写真のように、「スレート屋根」の上から「軽量の金属屋根(ガルバリウム鋼板など)」をかぶせるパターンが、よく見られます。

<事例を詳しく見る>
⇒ 兵庫県 神戸市西区 屋根の重ね葺き(スーパーガルテクト)・雨樋交換工事

屋根のカバー工法の5つのメリット

屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説
  1. 工事費用を安く抑えられる
  2. 工事の期間が短い
  3. 屋根の防音性や断熱性が高まる
  4. アスベストの飛散リスクが低い
  5. 屋根の構造材がほとんど傷まない

上記は、屋根のカバー工法で得られる5つのメリットです。

それぞれのメリットを、以下で解説していきましょう。

【1】工事費用を安く抑えられる

先にも述べたように、屋根のカバー工法は“既存の屋根材を残したまま施工”するため、屋根材の撤去費用・廃材の処分費用がほとんどかかりません

(屋根のカバー工法で処分するのは、棟板金や貫板のみです。)

よって、屋根材を交換する葺き替え工法よりも、費用が安く抑えられるというメリットがあります。

【2】工事の期間が短い

先にも述べたように、屋根のカバー工法は解体・撤去の工程がほとんどないことから、工事期間が短く済む場合が多いです。

葺き替え工法で10日間かかる場合、カバー工法なら7日程度で工事が終わる場合が多いです。

屋根工事は屋外で実施するため、例えば内装リフォーム工事に比べて騒音が発生しやすい工事です。

工事が短く済むということは、騒音や人の出入りなどのストレスに耐える時間が短くて済むということです。「ご近所の迷惑になっているのでは?」と不安に思う時間も減らせます。

先ほどカバー工法のメリットの1つとして、工事費用を安く抑えられることを挙げましたが、工事の期間が短いこととも関係しています。

【3】屋根の防音性や断熱性が高まる

断熱性のある屋根材を、屋根のカバー工法に採用することで、屋根の断熱効果を高めることができます。

屋根の断熱がよく機能すると、お部屋の冷暖房効率が上がります(=電気代などを抑えられる)

また屋根のカバー工法は、既存の屋根材と併せて2重の屋根に仕上げるため、屋根に当たる雨音が小さくなるなど、防音性のアップも期待できます。

さらに屋根のカバー工法では、ルーフィング材(防水シート)を必ず施工するため、屋根の防水性能が上がり、雨水の浸入を食い止めやすくなります。

【4】アスベストの飛散リスクが低い

屋根のカバー工法は、解体工事を行わない工法なので、既存の屋根材にアスベストが含まれる場合のアスベスト飛散リスクが低くなります。

ただし、アスベスト含有の屋根材を長期間そのままにしておくと、劣化により将来的に飛散の危険性が高まる可能性があります。

できるのであれば、屋根の状態が良いうちにアスベスト含有の屋根材を撤去したほうがいいので、屋根カバー工法で対処するか葺き替えで対処するか、専門業者によく相談してみましょう。

【5】屋根の構造材がほとんど傷まない

葺き替え工事のために屋根材を剥がす時、無理な力を加えて剥がしてしまうと、屋根の構造材である野地板や垂木(たるき)に負荷がかかり、傷んでしまうリスクがあります。

もちろん、そうしたリスクを最小限に抑える丁寧な施工を行う業者を選ぶことが重要ですが、工事の質を見極めるのは簡単ではありません。

その点、屋根カバー工法であれば既存の屋根材を撤去せずに施工できるため、構造材に直接手を加える必要がなく、構造材を傷めるリスクを抑えやすいことがメリットです。

屋根のカバー工法の4つのデメリット

屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説
  1. 屋根が重くなる
  2. 使用可能な屋根材が限られている
  3. 屋根カバー工法は1度きりしかできない
  4. 火災保険の修繕で屋根カバー工法を行う場合、補償対象外となることがある

屋根のカバー工法には、工期・費用面で大きなメリットがある一方で、上記のようなデメリットもあります。

先述のメリットと比較しながら、カバー工法を選ぶべきかどうか考えましょう。

【1】屋根が重くなる

屋根のカバー工法は、既存の屋根材を剥がさずに新しい屋根材を重ねる工法なので、軽量の屋根材を選ぶといえども、屋根が重くなってしまいます。

ただし耐震性への影響は軽微とされています。

もし「屋根工事によって家全体の耐震性を上げたい」という考えをお持ちの場合は、軽量な屋根材を用いた屋根葺き替え工事を実施することをオススメします。

<関連コラム>
⇒ 「耐震」と「屋根」の関係性は?屋根の軽量化は有効!葺き替えで屋根を軽くしよう

【2】使用可能な屋根材が限られている

屋根のカバー工法に使う屋根材は、軽量でなくてはいけません。

見た目・質感が気に入った屋根材を自由に選べるわけではない(=重い屋根材は諦めなくてはならない)ことが、人によってはデメリットになる可能性があります。

【3】屋根のカバー工法は1度きりしかできない

屋根のカバー工法は、1度きりしか行えません。

理由は単純で、2重になっている屋根にさらに屋根材を追加すると、屋根が重くなりすぎて住宅に大きな負担がかかってしまうためです。

【4】「火災保険の修繕」で屋根のカバー工法を行う場合、補償対象外になる場合がある

台風・強風で屋根が破損したケースで、修繕に屋根のカバー工法を選ぶ場合、補償の対象外となる場合があります。

火災保険で補償金の申請をする場合、”被害に遭う前の状態に戻すこと”を前提にした見積書を提出する必要があり、屋根カバー工法ではこの”元に戻す”という観点で審査に引っかかることがあります。

そもそも、台風・強風で屋根が破損したケースでは、下地まで劣化していることが多いです。下地から補修できる葺き替え工事のほうが、適しているでしょう。

屋根のカバー工法を行った3つの事例

以下では、当社『ゼファン』で屋根のカバー工法を行った事例を3つ、ご紹介します。

【1】大阪府大東市で行った屋根カバー工法(スーパーガルテクト)

大阪府大東市で行った屋根カバー工法(スーパーガルテクト)
  • 工事概要:屋根カバー工法・雨樋交換工事
  • 施工費用:総額69万円(税込)
  • 施工面積:約36㎡(屋根)
  • 屋根の形:切妻
  • 工期  :2日間(屋根工事)

大阪府大東市で、屋根カバー工法で工事を実施しました。

「『スーパーガルテクト』でリフォームを検討している」とのことで、ご連絡をいただきました。

『スーパーガルテクト』は、『アイジー工業株式会社』が販売している、国産の金属屋根材です。

大幅な軽量化を実現しており、スレート屋根の「約1/4」の重さ、和瓦の「約1/10」の重さしかありません。

よって、「葺き替え工法」にはもちろん、軽い屋根材を選ぶ必要がある「屋根カバー工法」にも、数多く採用されています。

<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪府大東市 屋根重ね葺き(スーパーガルテクト)・雨樋交換工事

【2】兵庫県伊丹市で行った屋根カバー工法(スーパーガルテクト)

兵庫県伊丹市で行った屋根カバー工法(スーパーガルテクト)
  • 工事概要:屋根カバー工法・雨樋交換工事
  • 施工費用:総額266万円(税込)
  • 施工面積:約129㎡(屋根)
  • 屋根の形:寄棟(天窓あり)
  • 工期  :4日間(屋根工事)

兵庫県伊丹市で、屋根カバー工法で工事を実施しました。

「ハウスメーカーの定期点検で経年劣化を指摘され、リフォームを勧められた」とのことで、相見積もりにてお問合せいただきました。

お家は築30年で、現状雨漏りもないため、屋根カバー工法での施工をご提案しました。

<事例を詳しく見る>
⇒ 兵庫県伊丹市 屋根重ね葺き(スーパーガルテクト)・雨樋交換工事

【3】京都市南区で行った屋根カバー工法(スーパーガルテクト)

京都市南区で行った屋根カバー工法(スーパーガルテクト)
  • 工事概要:屋根カバー工法
  • 施工費用:総額70万円(税込)
  • 施工面積:約49㎡(屋根)
  • 屋根の形:切妻+八谷
  • 工期  :3日間(屋根工事)

京都市南区で、屋根カバー工法で工事を実施しました。

一部の屋根材が破損・落下しているため、リフォームをご検討され、当社までご連絡いただきました。

お家は築20年以上で、屋根材に経年なりの劣化が見られるものの、雨漏りは発生していなかったため、屋根カバー工法での工事をご提案しました。

屋根の施工時は、雨漏りがしないようにひと手間加えながら、作業しています。

<事例を詳しく見る>
⇒ 京都市南区 屋根重ね葺き工事【スーパーガルテクト/IG工業 】

屋根の「カバー工法」と「葺き替え工法」の違い

屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説
カバー工法葺き替え工法
工事の概要既存の屋根材をほぼそのまま残し、その上から新しい防水紙や屋根材で覆うこと。軽量な屋根材(ガルバリウム鋼板など)を使用する。既存の屋根材を解体・撤去し、新しい屋根に葺き替えること。屋根材だけでなく、野地板や防水紙などの下地も新しくなる。
メリット・(工事の際には)廃材がほとんど出ない・工期が短い・2重屋根になるので断熱性と遮音性が向上する・次のメンテナンスまでが長い・下地の補修やメンテナンスができる・多くの選択肢から新しい屋根材を選ぶことができる・軽い屋根材に葺き替えれば、耐震性がアップする
デメリット・屋根の劣化状況によっては施工できない・屋根の種類によっては施工できない・下地材の劣化状態の確認ができない・費用がかかる・工期が長い・(工事の際には)廃材が多く出る

「カバー工法」と「葺き替え工法」の違いを簡単に表すと、上記のようになります。

上記表でも分かるように、2つの工法の大きな違いは、「既存の屋根材をどうするのか?」にあります。

既存の屋根材はそのままで上から新しい屋根材を葺くのが「カバー工法」、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を葺くのが「葺き替え工法」です。

屋根の「カバー工法」のほうが適している場合

  • 費用の安さを重視する
  • アスベストが住宅に含まれている
  • 10~15年以内に住宅を転居・解体する予定がある  など

屋根の「葺き替え工法」のほうが適している場合

  • 屋根から雨漏りを起こしたことがある
  • 20年以上住み続ける予定がある
  • 2000年以前に建てられた木造住宅である
  • 屋根にスレートや瓦を使いたい  など

屋根のカバー工法を依頼する際の注意点

屋根の「カバー工法」とは?工事の特徴・メリット・デメリット・葺き替え工事との違いなどを解説

屋根のカバー工法は“比較的”安価とはいえ、やはり金額の大きな工事であることは間違いありません。

業者選びを失敗してしまうと、余計なメンテナンス・リフォームが必要になって、再度大きなお金がかかる可能性があります。

屋根のカバー工法を依頼する場合は、次の2つの点に気を付けて、慎重に検討しましょう。

【1】信頼できる業者を選ぶ

もしも、実施した屋根カバー工法に不備があった場合、屋根の耐用年数が短くなる場合があるため、腕がたしかで信頼できる業者を選ぶことが大切です。

検討している業者のWebサイトは必ず見て、屋根のカバー工法の施工実績が豊富にあるかどうかを、確認しましょう。実績数が豊富で、詳しい事例が載っている業者は、信頼度が高いです。。

ある程度大きな業者であれば、口コミの数も多いと思われるので、どんな口コミが寄せられているのか、チェックしましょう。不安な口コミが多い業者は、避けたほうが無難です。

【2】相見積もりで費用を比較する

屋根のカバー工法に限らず、大きなリフォームは相場を把握することが大切です。

工事の金額は安すぎてもいけません(手抜き工事をされるおそれあり)し、高すぎるのもいけません。

相場から離れすぎていない価格かつ、見積もりの項目が分かりやすい(曖昧なところがない)業者に、工事を依頼することをオススメします。

<参考コラム>
⇒ 失敗しない屋根工事の相見積もり!見積もり業者を選ぶ基準や手順について解説

まとめ

以上、屋根のカバー工法とは何なのか、基本的な情報をご紹介しました。

  • 既存の屋根に深刻な劣化がない
  • 工事の費用を安く抑えたい
  • 工事の期間を短く抑えたい
  • 屋根の防音性や断熱性を重視したい

上記のような方は、カバー工法を採用することを、ご検討ください。

最終的に「カバー工法」と「葺き替え工法」のどちらを採用するべきかは、専門業者の意見を聞いて判断するとよいでしょう。

⇒ 大阪などで屋根のカバー工法を行うなら実績豊富な『ゼファン』にお任せください。

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