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2021.06.07

【保存版】屋根の葺き替え工事の費用やおすすめ屋根材、施工の流れを紹介!

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こんにちは、屋根修理・雨漏り修理のプロ集団ゼファンです。

屋根からの雨漏り、あるいは地震などで被害を受けたときの修理方法として考えられるのが、葺き替え工事。

ただ修理業者に依頼しようとしたものの、葺き替え工事でどんなことをするのか、費用はどれくらいかかるのか、わからないことも多いと思います。

そこでこの記事では、はじめて葺き替え工事を業者に依頼する方でも、葺き替え工事の概要がわかるよう、わかりやすく丁寧に解説をします。

記事を読むことで、

  • 葺き替え工事のメリットやデメリット
  • 他の工法との違い
  • おすすめの屋根材
  • 施工の流れ
  • 葺き替え工事の費用
  • 補助金の利用

などについて一通りの知識を得ることができます。

葺き替え工事について業者に依頼する前に、まずは自分で知りたい人はぜひ参考にしてみてください。

屋根の葺き替え工事とは?重ね葺き(カバー)工事との違い

まずは屋根の葺き替え工事とは何なのか、屋根工事のもう一つの方法であるカバー工事との違いを紹介します。

葺き替えとカバー工事の特徴

そもそも屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根を撤去して新しい屋根を設置する工事のことです。屋根材で屋根を覆うことを「屋根を葺く」と言いますが、屋根材を替えることから「葺き替え」と言われています。

屋根工事では葺き替え以外に、もうひとつカバー工事(重ね葺き)という手段があります。
カバー工事は、既存の屋根から新しい屋根を葺くためカバー(重ね葺き)と呼ばれています。

葺き替えと重ね葺きの主な違いとしては、既存屋根を撤去するかどうかということを理解しておいてください。

葺き替えとカバー工事にかかる工期

葺き替え工事とカバー工事にかかる工期はそれぞれ異なります。

屋根の面積や形状などによりますが、葺き替え工事はおよそ1日~10日ほど。カバー工事ではおよそ1日~3日ほどになります。

葺き替え工事では既存屋根を撤去する必要があるので、カバー工法よりも少し時間がかかります。

葺き替えやカバー工事を実施するタイミング

続いて、葺き替えやカバー工事を実施するべきタイミングですが、基本的にどちらも屋根の寿命が尽きたときや破損が発生したときになります。

葺き替えであろうとカバー工事であろうと屋根材の寿命は基本的に変わらないため、家の屋根材に合わせた時期に屋根工事が必要です。

一般的にスレート屋根や金属屋根の場合、25年~30年ほどが屋根の葺き替えのタイミングとされています。加えて、屋根材はメンテナンスも必要です。メンテナンス時期はおよそ10年に一度で、塗装のやり直しや瓦屋根の場合には、漆喰などの副材の補修などを行うことが推奨されています。

屋根を普段目にすることは少ないですが、年月が経つに連れて屋根も劣化が進みます。
10年に一度は屋根を点検してもらうことがおすすめです。

葺き替え工事とカバー工事のメリット・デメリット

葺き替え工事とカバー工事それぞれにメリットとデメリットがあります。

葺き替え工事のメリット・デメリット

葺き替え工事のメリット

  • 瓦屋根など凹凸のある屋根材に対応できること
  • 選べる屋根材がカバー工事の屋根材に比べて多いこと
  • 既存屋根を撤去するのでカバー工事に比べて屋根の重量が軽くなること

葺き替え工事のデメリット

  • カバー工事と比較すると費用がかかること
  • 工事中に雨対策が必要なこと

葺き替え工事の場合、既存屋根を撤去することになるので今の屋根材に施工内容が左右されません。そのため選べる屋根材がカバー工事の場合に比べて多いです。

カバー工事で使用される金属屋根だけでなく、スレート屋根やROOGAなどといった瓦屋根に近い屋根材を使用することができます。また屋根の重量は軽い素材を選ぶことで、全体が軽くなり、地震が来た時に備えられます。

一方、葺き替え工事はカバー工事に比べると、既存屋根の撤去作業が必要になるのでその分費用がかかります。工事中に雨が降ることも考えて業者と修理について話す必要もあります。

カバー工事のメリット・デメリット

カバー工事のメリット

  • 工期が短い
  • 葺き替え工事よりも費用が安い
  • アスベストを含む屋根の解体の必要がなく飛散リスクがない

カバー工事のデメリット

  • 屋根が重くなる
  • 選べる屋根材の種類が少ない

カバー工事では、既存屋根の上から屋根を葺くため工期が短く、かかる費用が安いです。

またアスベストを含む屋根を解体する心配がなく、飛散リスクを抑えることができます。2006年より前のスレート屋根には、アスベストが含まれているものがあります。カバー工事の場合、その屋根を解体する必要がなく、飛散の心配がなく工事を完了することが可能です。

反対に、カバー工事では屋根を重ねて葺くため、屋根の総重量が工事前に比べると重くなります。また選べる屋根材の種類が限られるため、デザインにこだわりたい人は、カバー工事ではなく葺き替え工事をおすすめします。

葺き替え工事で選ぶことができる屋根材とおすすめ商品

続いて葺き替え工事で施工できる主な屋根材を紹介します。

スレート屋根(商品名:カラーベスト)

(出典:ケイミュー社

スレート屋根とは、セメント材やケイ砂、繊維などを混ぜ合わせて作られた屋根材のことです。

耐用年数は一般的に20年~30年程度とされています。伝統的な粘土瓦よりも軽量で安く、加工のしやすさや豊富な種類から選べる点が魅力です。

商品としては、ケイミュー社が販売している「カラーベスト」屋根が主流で、屋根に使用している住宅が非常に多いです。

カラーベストとはどんな屋根材?価格や修理費用・工事の流れを徹底解説!

金属屋根(商品名:ガルテクトやスマートメタル)

(出典:IG工業カタログ

金属屋根としてイメージされるのは、トタン屋根が多いかもしれません。
しかしトタン以外にも、ステンレス、ガルバリウム、銅板、チタンなどさまざまな種類が存在します。

最近、金属屋根で代表的なのはガルバリウム鋼板と呼ばれる屋根材です。薄い鋼板にアルミニウムと亜鉛、珪素の合金をメッキした金属板で、1980年代に入ってから生産されるようになり、現在では金属屋根の主流となっています。

商品としては「ガルテクト」シリーズや「スマートメタル」シリーズなどがあります。これらはスレート屋根よりもさらに軽く、耐用年数が30年程度と非常に長いです。

カバー工法にも使用することができるため、使い勝手が良いことも特徴となっています。

「ガルテクト」とはどんな屋根材?性能や施工費用、工事をオススメするケース

瓦屋根(商品名:ROOGAなど)

(出典:ケイミュー社

瓦屋根は日本でも昔から使われている屋根材です。粘土を整形して、高温で焼き上げて作られます。
屋根材のなかでも非常に耐久性が高く、なかには100年以上使用されている瓦もあります。
地震などの被害に遭わないために葺き替えをする場合、新しく瓦屋根に変える方は少ないです。

しかし昔ながらの日本家屋などで屋根を葺き替えたいとなったとき、デザインが家の外観に合わないことを避けたいと考える方も多いでしょう。

そのようなときは、「ROOGA」という商品がおすすめです。

ROOGAは一般的な陶器平板瓦の半分以下の重量で、衝撃にも強いです。スレート瓦や粘土瓦の弱点を克服しています。

近年非常に人気の『ROOGA(ルーガ)』。そのメリットとラインナップをご紹介!

当社ゼファンで特におすすめしているのは、「ガルテクト」と「ROOGA」です。
この2つの商品は台風にも強く、割れにくいのが特徴です。

ただ、「ガルテクトは2.5寸以上」、「ROOGAは3寸以上(それ以下は個別対応)」の勾配がある屋根でないと使用できないため、この点は確認が必要です。

葺き替えを検討している方は、この2種類を検討してみてはいかがでしょうか。

葺き替え工事の流れを事例と共に紹介

続いて葺き替え工事の流れを事例とともに紹介します。

葺き替え工事で多いパターンは、

  • 瓦屋根からスレート屋根・金属屋根に葺き替えるパターン
  • スレート屋根から金属屋根に葺き替えるパターン

の2つです。

瓦屋根からスレート屋根や金属屋根への葺き替え工事

瓦屋根からスレート屋根や金属屋根に葺き替える場合の流れは以下のようになります。

  1. 既存瓦・土の解体、撤去
  2. 木下地の設置(不陸調整)
  3. コンパネ下地(12mm)の設置
  4. 防水シートの設置
  5. 屋根材の設置

1. 既存瓦・土の解体、撤去

瓦屋根の場合、まずは一枚ずつ瓦を剥がして既存屋根を解体して、土を撤去します。

2.木下地の設置(不陸調整)

高さの不揃いをなくし平らにするために、木材で不陸(ふりく)調整を行います。

3.コンパネ下地(12mm)の設置

不陸調整のあと、厚さ12mmのコンパネ下地を敷きます。

4.防水シートの設置

雨水の侵入を防ぐための防水シートを設置します。別名ルーフィングシートとも言います。

実は屋根材ではなく、この防水シートによって建物への水の浸入を防いでいます。

5.屋根材の設置

最後に屋根材を設置して完了です。

参考事例▶大阪府 大東市 和瓦からガルテクトへ屋根葺き替え・庇工事・雨樋掛け替え工事

スレート屋根から金属屋根への葺き替え工事

続いて、スレート屋根から金属屋根の葺き替える施工例を紹介します。

スレート屋根を葺き替える場合、基本的には不陸調整が既に行われています。何か問題がない限り、木下地で高さを合わせる作業は発生しません。

  1. 既存屋根の解体
  2. コンパネ下地の設置12mm
  3. 防水シートの設置
  4. 屋根材の設置

1.既存屋根の解体

まずは既存のスレート屋根を剥がして解体します。

2.コンパネ下地の設置12mm

厚さ12mmのコンパネを既存コンパネの上から増し貼りします。

増し貼りすることで、屋根下地が強くなるというメリットがあります。

3.防水シートの設置

コンパネの上に、雨の浸入を防ぐ防水シートを設置します。

4.屋根材の設置

防水シートの上から屋根材を葺いて完了です。

参考事例▶大阪府 堺市 カラーベストからスーパーガルテクトへ 屋根葺き替え工事

葺き替え工事にかかる費用 | ゼファンの場合

続いて、葺き替え工事にかかる費用をゼファンを例に紹介します。

一例として、60㎡の瓦屋根をコロニアルグラッサというスレート屋根に葺き替えするリフォーム工事の見積書をご紹介します。あくまでも一例ですが、参考になるはずです。

適用 数量 単位 単価 金額
1.屋根葺き替え工事        
2.既存屋根材解体(瓦+土) 60 2,500~ 150,000
3.既存屋根材、残土処分費 60 2,500~ 150,000
4.コンパネ下地(構造用合板12mm) 60 2,000~ 168,000
5.コロニアルグラッサ※1 60 4,400~ 288,000
6.ゴムアスファルトルーフィング 60 400~ 48,000
7.軒先水切り 20 m 800 16,000
8.ケラバ水切り 24 m 2,000~ 84,000
9.棟板金 11 m 3,500~ 44,000
10.雨押え(シリコン打設含む) 5 m 4,500~ 22,500
11.仮設足場 180 850~ 150,000~
12.現場管理費※2 1 35,000~ 37,530
13.一般管理費※2 1 35,000~ 37,530
小  計 1,326,060
消 費 税 106,085
合  計 1,432,145

※1 新しく施工する屋根材によって単価は変わります。
※2 現場管理費、一般管理費は項目②~⑪へ3%加算した金額となります。
※ その他の参考見積例はコチラ

『瓦屋根⇒スレート屋根(コロニアルグラッサ)』における、一般的な屋根葺き替え工事の費用相場は、上記のお見積り内容となります。もちろん使用する屋根材や、建物の大きさ、施工条件などが大きく異なるとなれば見積もり項目が変化してくるのですが、屋根葺き替え工事の一定の参考になるでしょう。

葺き替え工事で補助金は利用できるの?

最後に葺き替え工事を検討している人が、補助金などを利用できるか紹介します。

屋根の葺き替え工事で補助金を利用できる場合は、

  • 耐震リフォームに関する補助金
  • 省エネリフォームで使える住宅特定改修特別税額控除

の2種類です。

ただ、耐震リフォームや省エネリフォームに屋根の葺き替え工事が含まれる場合、条件を満たすことで補助金を受けられる可能性があります。

もし屋根の葺き替え工事単体で費用の補助を受けようとする場合で、地震や台風などによって修理が必要になった場合、火災保険を適用することで費用負担をしないで住むことがあります。

加入している火災保険が屋根の葺き替え工事に適用されるかどうか、保険会社に確認してみてください。補助金や火災保険について、詳しくは下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。

屋根の葺き替えで受けられる補助金とは?その条件や金額、手続きを簡単に解説

まとめ

以上、屋根の葺き替え工事に関して、解説しました。

葺き替え工事の特徴やおすすめの屋根材、事例、費用、補助金などこれらを理解しておくことで安心して修理業者に工事を任せることができます。

今回紹介した基本的なことを頭に入れたうえで、葺き替え工事をする際は業者に依頼してみてください。

ゼファンは屋根修理を専門として、関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)の屋根リフォームを請け負っています。

屋根工事から外壁工事までを専門に行っており、間に工務店が入りません。そのため中間マージンが発生しません。また職人が自ら見積書の説明を行います。施工中に発生しそうな事柄があれば、事前に説明することも可能です。

屋根の事でお困りなら、ぜひゼファンまでご相談ください。

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