こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、屋根の台風対策を考えた時に、使用屋根材によって異なるメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。建物の中でも屋根は、そこに住んでいる人を風雨から守ってくれる非常に重要な部位となります。当たり前ですが、この屋根部分が台風による強風で破損してしまった場合、建物内に雨水の侵入を許してしまうなど、建物全体に影響を与えてしまう問題となります。
したがって、誰もが屋根の台風対策は万全を期したいと考えていることだと思います。しかし、屋根に必要となる台風対策は、使用している屋根材によって異なり、通り一遍等の方法では思わぬ被害が出てしまう…ということも珍しくありません。そこで、ご自身の住んでいる建物の屋根に、何らかの台風対策を進めようと思っているのであれば、使用している屋根材の特長ぐらいはつかんでおかなければいけません。
今回は、現在日本国内でメジャーな屋根材において、強風対策を考えた時の、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
関連記事:【台風対策】台風から大切な家を守るためには?台風によって考えられる屋根・外壁の被害やその対策を徹底解説!【保存版】
屋根材によって異なるメリット・デメリット
それでは、屋根材ごとに異なるそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。現在、日本国内で主流の屋根は、瓦屋根、スレート屋根、金属屋根の3種類です。もともと日本国内では、瓦屋根が主流の屋根材でしたが、耐震対策を考えて、近年、軽量なスレート材や金属屋根材がシェアを伸ばしています。
以下で、それぞれの屋根材のメリット・デメリットを見てみましょう。
CASE1瓦屋根のメリット・デメリット
まずは皆さんご存知の瓦屋根から見ていきます。瓦屋根は、古くから日本国内で利用されている屋根材で、屋根と聞けば真っ先に瓦屋根が思い浮かぶ人が多いでしょう。この瓦屋根は、屋根材自体の耐久力が非常に高いという特長を持っており、100年以上前の瓦が今でも現役で使われていることも珍しくありません。さらに、素材的特徴で屋根材の中でも最も重量のある屋根材となるので、しっかりと工事された瓦屋根であれば、台風の強風でもそうそう飛ばされることはないというメリットがあります。しかし、以下のようなデメリットもあるので、注意しましょう。
瓦屋根のデメリット
- 瓦屋根は、もともと風を含みやすい作りになっているため、屋根にズレや割れがあり、固定する力が緩んでいる場合は、そこから簡単に屋根が捲れてしまう。
- 瓦自体は非常に耐久力が高いという特長があるため「瓦屋根は強いからメンテ不要」と勘違いする人が多いです。しかし、屋根に利用される漆喰などの副材は瓦ほどの耐久力がなく、メンテナンス不足で強風被害を受けることが多い。
- 瓦はとても重い屋根材で、飛ばされにくいのですが、万一飛散した場合には、その重みで人や建物に与える被害が大きくなります。
CASE1スレート屋根のメリット・デメリット
次はカラーベストやコロニアルと呼ばれるスレート屋根です。スレート屋根は、新築の建物で利用される屋根材としては、現在最も主流といえる屋根材です。スレート屋根は、屋根材が釘で固定される施工方法のため、強風に対しては非常に強いというメリットがあります。また、万一、飛散してしまった場合でも、瓦より圧倒的に軽いので、被害が軽微で済むのもメリットと言えるでしょう。逆にスレート屋根のデメリットは、以下のようなことがあげられます。
スレート屋根のデメリット
- スレート瓦は、経年劣化で釘が緩む、スレート材にヒビが入ることにより、そこから風を含んで飛散する被害が多いです。しかし、こういった劣化は、一般の人が屋根の下から確認したのでは気付くことが難しく、屋根被害が増える傾向にあるのがデメリットです。
- 屋根の頂上部分に施工されている棟板金も釘で固定されます。この部分も経年劣化で釘が緩み、隙間から風が入ることによって飛散するリスクが高くなります。
CASE1金属屋根のメリット・デメリット
近年では、耐震対策を考えた屋根材選びが増えているため、非常に軽量だという特長を持っている金属屋根は、屋根リフォーム業界でシェアナンバーワンともいわれています。金属屋根は、軽量な屋根を実現できることから、地震に強い建物造りができることが選ばれる理由です。さらに、隙間が少ない屋根になるため、暴風雨に対する耐久性も非常に高いと言われ、自然災害に強いことが最大のメリットと言えるでしょう。一方で、以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。
金属屋根のデメリット
- スレート屋根同様、屋根の頂上部分には棟板金が施工されます、メンテナンスを怠ると、釘の緩みから棟板金が飛散してしまう被害が出ます。
- サビに強いガルバリウム鋼板が主な素材となりますが、屋根の傷が原因で錆びてしまうこともあります。金属屋根は、飛来物が当たると、キズが付き、そこからサビが広がってしまうデメリットがあるので、こまめなチェックが必要になります。
- 使用材料によっては、遮音性・断熱性が十分とはいえないため、追加で断熱対策や防音対策などが必要になる場合があります。
屋根材ごとの最適なメンテナンスを
今回は、使用屋根材によって異なる、屋根のメリット・デメリットについてご紹介してきました。本稿でも紹介したように、屋根というものは、そこに利用されている屋根材によって、得られるメリットと注意しなければならないデメリットが異なります。基本的に、屋根というものは、万全な状態である場合には、台風の強風程度で屋根材が飛散してしまうといった大きな被害が出るようなことはありません。したがって、台風被害を防ぐには、いかにして屋根を万全な状態に保つのかということが重要になるわけです。しかし、上記のように屋根材ごとに注意しなければならないポイントが異なるため、「ここさえ気を付ければ台風は大丈夫!」といったようなものはないと思っておいた方が良いでしょう。
そもそも、屋根は、築年数や立地、メンテナンスの頻度で、建物ごとにその状態は全く違うといって良いものです。したがって、ご自身の建物で屋根の台風対策を行おうと考えた場合には、屋根材ごとの特徴をつかんでおき、劣化しやすいポイントや耐用年数を計算したうえで、計画的なメンテナンススパンを作ることがとても重要になってきます。「瓦は重いから強風では飛ばない」や「金属屋根は風を含みにくいから台風に強い」ということをよく耳にしますが、これらはあくまでも屋根が万全な状態を保てている時に言えることだということを覚えておきましょう。
屋根に小さな劣化があれば、そこから被害が拡大する可能性があるため、強風が増える時期の前には、屋根のメンテナンスを行うようにしましょう!
ゼファンは、自社職人および専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
大阪・神戸の雨漏り修理 詳細はこちらから
屋根修理のプロ、ゼファンのHPはこちらから
屋根修理・雨漏り修理 施工事例一覧