こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、6月18日に発生した大阪北部地震によって、被害を受けた屋根の補修工事をご紹介したいと思います。大阪北部地震では、近畿圏内で広く揺れが発生したため、屋根に被害を受けたと言う建物は非常に多くありました。大阪府などは、阪神大震災の記憶もまだ新しく、日本全体で見ても建物の耐震化が進んでいると言われています。しかし、そのような大阪でも今回の地震では少なくない被害が発生し、特に瓦を利用した屋根での被害が目立ちました。
今回施工を行った屋根も、和瓦を利用した屋根で、屋根の最上部にある『棟』が地震の揺れによって崩れてしまうと言う被害を受けていました。屋根の棟は、瓦全体を支える役割を持っていますし、その棟瓦が崩れてしま事は、屋根に隙間が出来てしまいそこから雨水の侵入がし、早期に雨漏りを発生させてしまうなど、建物にとって大きな問題になります。
今回は、棟部分以外の瓦は大きな被害を受けていませんでしたので、棟部分の補修工事で対応しました。尚、先日の様な大きな地震は、目に見えない部分の屋根の劣化を進めている可能性もあるので、少しでも不安がございましたら、念のため屋根全体の点検を行う事をお勧めします。
日本瓦の屋根は大きな地震に注意！
日本瓦は、非常に耐久力が高く、外的要因が無ければ100年以上も持つと言われるほど強い事が特徴の素材ですね。しかし、素材的な特徴もあり、屋根材が重たいという事が地震の時などには大きなデメリットとして現れます。これは、屋根が重くなってしまうと、建物の重心が高くなってしまい、地震などで横揺れの力が加わった時には、軽量な屋根と比較すると大きく揺れるようになってしまう為です。
その為、瓦屋根の建物では、大阪北部地震の様な巨大地震が発生した際、屋根の頂上部分の『棟』と言われる部分が崩れてしまう事が非常に多いのです。特に旧工法と言われる『大回し工法』の場合は、瓦を葺き土だけで固めているだけですので、棟が完全に崩れてしまい、瓦を抑える物もなくなり、瓦まで屋根下に落下するといった事故も考えられるのです。一般の方では、自宅の屋根がどういった工法で作られているのか、なかなか判断するのも難しいでしょう。一つの目安として、棟の周囲を『銅線』で巻いているのが見える場合は『大回し工法』ですので、屋根の耐震化をお考えであれば、一度プロの業者さんに点検してもらう事をお勧めします。
大阪府枚方市で行った棟積み替え工事をご紹介！
それでは、大阪府枚方市で行った、棟積み替え工事の流れを画像と共にご紹介いたします。今回の工事は、大阪北部地震によって、屋根の最上部にある棟が崩れてしまった為、早期に補修を行った物です。棟瓦は、屋根の最上部にある部位なので、地震による揺れが発生すると建物の中で最も横に振られる事になり、被害を受ける可能性が非常に高いのです。棟部分の補修を放置してしまうと、瓦がズレてしまう事や、棟の隙間から水が浸入する等の雨漏りが考えられますので、早急に修理することをお勧めします！
STEP1施工前
まずは施工前の状況を見てみましょう。地震の揺れによって、棟部分が横に振られたのか、棟の下に施工されている屋根土が零れ落ちているのが分かりますね。画像ではわかりにくいかもしれませんが、棟も蛇行するようにずれていました。このまま放置すると、棟にできた隙間から水が侵入したり、瓦がズレて雨漏りを誘引します。
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STEP2既存棟の撤去
まずは、地震でずれてしまった棟を撤去していきます。棟には瓦が積まれ、屋根土などを挟みながら施工されていますので、丁寧に撤去していきます。
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STEP3新しい棟の下地を施工
既存の棟を全て撤去したら、新しく施工する為の棟の下地を施工します。強力棟金具を設置し、棟瓦を固定するための貫板を設置します。
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STEP4南蛮漆喰を施工
その後、シルガード（南蛮漆喰）をしっかりと詰めていきます。南蛮漆喰は通常の漆喰と比較すると『強い』という特徴がある為、近年の棟積み替え工事などで非常によく利用されます。
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STEP5棟瓦を戻して施工完了
最後に、新たに7寸丸（棟瓦）をしっかりと固定して施工完了です。これで瓦がズレてしまう事を防ぎ、棟の隙間もなくなったので雨漏りの心配もなくなりました。このような被害は、地震時には非常に多いものです。屋根を下から見ただけでは、なかなか被害の確認が出来ない為、大きな自然災害の後は、屋根に被害はなさそうでも念のため、プロの業者に点検してもらう事をお勧めします。
家族の安全を守るのは万全な建物です
今回は、大阪府枚方市で行った屋根の補修工事を画像と共にご紹介してまいりました。今回行った工事は、6月18日に近畿地方を襲った大阪北部地震によって屋根の棟部分が被害を受けていたため、棟の積み替え工事を行った物です。
今回発生した大阪北部地震では、非常に多くの建物が被害を受け、特に瓦を利用した屋根での棟の崩壊や、瓦のズレ・落下が目立ちました。もちろん、『瓦＝地震に弱い』という訳ではありませんが、『大回し工法』等の様に旧工法を採用した屋根では、大きな被害が出ているのが確認できました。また、築年数が古く、現在の耐震基準に満たない建物もまだまだ多く、そういった建物は注意が必要でしょう。大阪北部地震の後に起こった西日本豪雨は中国地方の各地に考えられないような被害をもたらしている事も記憶に新しく、自然災害は本当にいつ発生するのか全く予想もつきません。
万が一の時に、家族の安全を守るのは、常に万全な状態の建物を維持する事でしょう。特に今回の様な自然災害が続いた時には、建物の見える部分以外にも劣化が進行している事が考えられます。少しでも「瓦がズレているように見える」や「壁に亀裂が…」等といった事が見られるのであれば、早急に建物の点検を進める事をお勧めします！
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円（大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀）で屋根のお困りごと（屋根修理、雨漏り修理）がございましたらお気軽にご相談ください！
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