
今回の記事は、兵庫県川西市で行った屋根葺き替え工事(ルーガ使用)について、詳しく紹介していきます。
事例で採用したルーガは、「ハイブリッド瓦」とも呼ばれています。
ルーガが「ハイブリッド瓦」と呼ばれる理由は、軽量化・強度・耐候性を兼ね備えているためです。
従来の瓦にはなかった多くのメリットがありますので、それらのメリットについても解説します。
兵庫県川西市で行った「屋根葺き替え工事」の流れ

お客さまからは「そろそろ外構工事の時期だと思う」と、ホームページからお問い合わせをいただきました。
既存の屋根が瓦屋根だった(凹凸があるため屋根カバー工法を採用できない)ので、屋根葺き替え工事を提案しました。
今回の現場は、「5寸勾配」の屋根で、瓦のひび割れや、塗膜の剥がれなどが目立っていました。

既存の屋根材を撤去しているところです。

砂や瓦が落ちないように、軒先の瓦は最後に撤去することがポイントです。
その他、釘や砂などの取り残しがないように綺麗に掃除したり、木下地の腐食がないか確認したりします。

既存の屋根材の撤去が、完了しました。

2×1木下地(屋根の棟部分や雨仕舞い部分に使用される木材)を施工し、不陸調整をおこないます。
不陸調整とは、屋根に生じた凹凸や傾きを、平らに均一にする作業のことです。

野地板(構造用合板12mm)の、施工が完了しました。

ルーフィングの施工が、完了しました。
ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。屋根材の隙間から、雨水が浸入することを防ぎます。

ルーガを1枚1枚、釘で固定していきます。

棟部分に、RG棟桟受け金具とタフモック(35×45)を施工しました。
タフモックとは、ケイミュー株式会社が販売している樹脂製の貫板(棟板金を固定するために使用する材料)です。

続いて棟部分に、「RG乾式自在面戸W」を施工しました。
乾式自在面戸Wは、屋根材の形状にピッタリフィットする伸縮素材で、熱・湿気・紫外線・酸性雨にも耐える優れた対候性を持っています。

屋根葺き替え工事が完了しました。
お客様からのご要望で、隙間から虫や動物が入らないように、板金加工を行いました。
お客様にはとても喜んでいただけて、近隣の方をご紹介いただきました。
屋根リフォームの際は、近隣の方に工事前はもちろん、工事中もご挨拶などを徹底して行っています。
ハイブリッド瓦『ルーガ』のメリット
- 割れにくく、飛ばされにくい(台風に強い)
- 軽い(地震に強い)
- デザイン性が高い(昔ながらの建築にも合う)
- 色あせにくい(再塗装までの間隔が長い)
- 断熱効果がある(お家の中で過ごしやすくなる)
「ハイブリッド瓦」と呼ばれるルーガには、上記5つのメリットがあります。
以下でそれぞれのメリットについて、解説します。
【1】割れにくく、飛ばされにくい(台風に強い)
従来の瓦には、衝撃に弱く割れやすいという弱点があります。この弱点は、雨漏りに直結してしまいます。
いっぽうルーガは耐久性がとても高く、大人がハンマーで思い切り叩いても、従来の瓦のように簡単に割れることはありません。
またルーガは、「(ルーガを)1枚ずつ野地板に釘で固定する」という方法で施工するため、強風でも飛ばされにくいです。
「ルーガの屋根は、台風に強い屋根である」ということができるでしょう。
【2】軽い(地震に強い)
ハイブリッド瓦のルーガは、陶器瓦の半分程度の重量しかありません。
建築基準法においては、ルーガは「軽い屋根材」に分類されます。
ルーガを採用すると、屋根全体を軽量化することが可能です。
地震があった際の「横揺れ」が小さくなり、倒壊のリスクが低くなります。
阪神・淡路大震災や東日本大震災を経験した近年では、「どれだけ屋根が軽量化できるのか?」など、耐震化を考えた家づくりが常識となっています。
先述した台風に強いことと、地震に強いことを両立できているのが、ルーガのすごいところだと評価しています。
【3】デザイン性が高い(昔ながらの建築にも合う)
ルーガのデザインは、和瓦のデザインと比較してみても、遜色がありません。
日本建築が並ぶ京都の街並みでも、ルーガをよく見かけるようになってきました。
日本の伝統的な木造住宅には、和瓦がピッタリであり、「立派な屋根=立派な家」と捉えることも多いです。
和瓦独特の重厚感は、他の屋根材ではどうしても出しにくいものでした。
この事情が、ルーガの登場により一変したということです。
先述したように、ルーガには「雅」と「鉄平」、2種類のデザインがあり、和風住宅には「雅」が、洋風住宅には「鉄平」がマッチします。
【4】色あせにくい(再塗装までの間隔が長い)
スレートなどでは、約10年に1回の塗装メンテナンスが必要ですが、ルーガの場合は、約30年に1回の塗装メンテナンスで、美観を保つことができます。
ルーガには、ルーガを生産・販売する『ケイミュー』独自の塗装技術である、「グラッサコート」が採用されています。
「グラッサコート」は、色あせの原因となる紫外線からの刺激を守り、屋根表面の色鮮やかさや光沢を、長期間キープしてくれます。
よって、ルーガは「メンテナンスフリーな屋根材」ともいわれていますが、安全のために約10年に1度は点検を依頼することをオススメします。
【5】断熱効果がある(お家の中で過ごしやすくなる)
ルーガを施工すると、ルーガと野地板の間に通気層ができます。
ルーガと野地板の間の通気層は、屋根に断熱効果をもたらしてくれ、お家の中で過ごしやすくなります(暑すぎず、寒すぎない)。
また通気層がある場合は、野地板が湿気を含みにくくなり、湿気が原因の腐食を抑えることができます。
まとめ
以上、兵庫県川西市で行った屋根葺き替え工事(ルーガ使用)の詳細と、ハイブリッド瓦『ルーガ』のメリットについて、お伝えしました。
屋根の葺き替え工事を行うなら、従来の瓦の良さと、ルーガならではの強みを併せ持った、ルーガを採用することをご検討ください。
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